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2018.08.27 最終更新
研修生

フィンテック市場拡大の理由はブロックチェーンにあった!?知らない人でも理解できるように徹底解説

ブロックチェーン,フィンテック

フィンテックはネット上の金融決済システムで、既に日常生活で広く利用されていますが、仮想通貨の根幹をなす技術であるブロックチェーンと融合することでまた新たなフェーズに突入します。フィンテック・ブロックチェーンの事例や国別の状況を説明します。

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フィンテックとは何か

ブロックチェーン,フィンテック
フィンテックとはFinance(金融)とTechnology(テクノロジー)を組み合わせた造語です。つまり金融の世界でITテクノロジーと組み合わせた新しいシステムインフラです。

ITテクノロジーを利用した仕組みであればなんでもフィンテックということができます。クレジットカードのネット決済の仕組みもフィンテックですし、ネットバンクで振り込むのもフィンテック、電子マネーや交通系ICカードもフィンテックと言っていいでしょう。

これまでのフィンテック

でもこれまではフィンテックという言葉ってあまり聞かなかった、急に使われ始めたのはなぜと思う方も多いでしょう。それは、仮想通貨で使われているブロックチェーンの仕組みがフィンテックと非常に相性がよく、フィンテックを用いた金融システムの普及を爆発的に加速させる可能性があるからです。

これまでのフィンテックは、ネット上でお金を動かすのが可能になったというところまでの仕組みでした。それは買い物や送金などで、これまでは店舗の営業時間に現地に行って買い物をしないといけなかったり、銀行のATMや窓口で手続きをしないといけなかったことを考えると、非常に画期的で世の中は確かに効率化されました。

フィンテックによりネットショップやネット決済できるサービスは激増し、人々は時間の束縛や行動の制約から解き放たれたかに思えました。

しかし、それは取引方法の選択肢が増えただけであり、基本的な金融システムはそれまでと変わっていませんでした。基本的な金融システムというのは、銀行やカード会社などの金融機関を通してのクローズドなサービスを利用するスタイルのシステムと言う意味です。

まず、システムの営業時間外は使用できません。金融機関であれば夕方から朝にかけてや土日祝日、年末年始は取引に制限があります。メンテナンスなどが発生した場合にも取引が制限されますので、利用している金融機関にユーザーがコントロールされている状態でした。

なぜこれを人々が受け入れていたのかと言うと、特に日本においては銀行への信用が非常に高く、多少の不便には目をつぶっても預けておけば安心というイメージがあったからです。しかしながら資産運用という観点でみると、銀行にもはや優位性はありません。

銀行に資産を預けておいてもほとんど利益は出ない現代では、自分でコントロールできる利便性の高いシステムを求めているユーザーが増えています。

そして、異なる金融機関間での取引や国際送金には手数料が発生します。これもユーザーファーストとは言えません。ユーザーが本来送金したい人物の間に2つの金融機関が立ちはだかっており、手数料という完全にコストでしかないものを支払えと要求するのです。

それでも人々はこの仕組みを利用します。なぜか。銀行のシステムに変わる効率的な方法が他になかったからです。実際に現金を交通費と時間をかけて私に行くことに考えたらはるかにマシだというわけですし、それは事実です。しかし、もっとコストがかからず信用性も担保できる新しい何かが発生した時には、旧態依然のシステムは駆逐される運命にあります。

ブロックチェーンはフィンテックにP2Pをもたらす

ブロックチェーン,フィンテック
ブロックチェーンは単に決済手段のIT化という意味しかなかったこれまでのフィンテックに劇的なイノベーションをもたらします。その一つがP2Pの決済です。P2P(Peer to Peer)とは間に金融機関を介さない個人間送金のことです。

仮想通貨で用いられるブロックチェーンの仕組みは、銀行などの従来の金融機関の優位性を破壊するものだと言われています。銀行は企業の信用で成り立っていますが、ブロックチェーンはシステム事態の信用で成り立っています。

どういうことかというと、銀行自体と我々が利用する銀行口座のシステムは完全に別物す。銀行口座に入っている資産がなぜ安全かというと、大手の企業がしっかり管理しているはずだから安全だろうというふわっとした説明になってしまいます。

いやいや、そんな曖昧なものじゃないと技術者はいうでしょうが、システムの安全性や正当性を確認できるのはいわゆる「中の人」だけです。我々は彼らのいうことを信用して資産を預けているだけです。ひどい言い方をすると「あの人は信用できるから全部任せよう」と言ってお金を渡しておくのと大差ありません。

しかしブロックチェーンの仕組みは、これまで専門家に任せるしかなかった我々の資産を自分のもとに取り戻すことができます。

ブロックチェーンは銀行のように企業が信用があるのではなく、システム自体が信用があるのです。「でもシステムを運営しているのは人なんだから銀行のシステムを利用するのと大して変わりはないんじゃないか」ごもっともですが、システムを構築しているのは特定の個人ではなく、ネットワークに接続している無数のコンピューターたちなのです。

例えばビットコインの例でいうと、ブロックチェーンの中のブロックたちは取引が行われると生成されますが、決済を行うためにはマイナー(採掘者)が複雑で膨大な量の計算を解かなければなりません。

これを解くことで決済の正当性が証明される仕組みです。不正を行おうとすれば、ブロックチェーンを誰よりも早く全て書き変えなければならず、大変な労力とコストがかかります。

これをProof of Work(PoW)と言います。このProof of Workをこなすことでマイナーはブロックチェーン上で自動生成される新規発行のブロックチェーンを報酬として獲得できます。

これをマイニング(採掘)と言います。つまりマイナーが利益のために行うことがブロックチェーンを守ることになっているわけです。そしてブロックチェーンは世界中どこからでもアクセスでき、ネットワーク上の無数のコンピューターによって分散されて保存されています。

従来の仕組みと違って、システム自体がシステムの正当性を証明できるというのがブロックチェーンの画期的な点なのです。

これを突き詰めていくとブロックチェーンのやりとりにおいては従来の金融機関は必要なくなります。ブロックチェーンの個人のウォレットを持っていれば、そこに直接送金することで個人対個人のやりとりが可能なのです。これがP2P(Peer to Peer)と言い個人間送金の新しいシステムです。

つまりインターネット上で対面で現金を渡すようなコストのかからない送金が可能になるのです。もちろん時間も交通費もかかりませんから、対面で現金を渡すよりも利便性は高いわけです。

ブロックチェーンはフィンテックにおいて金融機関を使わない個人対個人という新たなフェーズを提供するのです。

ブロックチェーンがAIやビッグデータを活用する

ブロックチェーンの技術の活用は単に仮想通貨に止まるわけではありません。ブロックチェーンはインターネット上の情報を水平活用することができる優れた技術です。ブロックチェーンを活用したフィンテックはシステムの自動化を促進します。

例えば投資用ロボットと組み合わせた場合、ブロックチェーンに保存されたあなたのこれまでの投資や資産の情報をもとに、最適な資産運用が可能です。

投資用ロボットはこれまでの情報が全て保存されたブロックチェーンの情報を分析し、インターネット上のビッグデータの情報を組み合わせて最適な方法を提案します。

ハイリスクハイリターンを取るかローリスクローリターンをとるかはユーザー次第ですが、これまでは専門家に頼るしかなかった投資のアドバイスを、フラットな目線かつ膨大な情報を全て平等に並べた上で分析判断されたロボットからのアドバイスを受けることが可能になるわけです。新しいフィンテックによる価値創造です。

また、現実にブロックチェーンとAIを組み合わせたシステムの開発が行われており、大きな話題になったのが飛行機保険に関するシステムの提案です。

イギリスの調査では飛行機保険に加入した航空機利用者の62%が、保険金を受け取ることのできる航空機遅延において保険金を申請しなかったという結果が出ました。これは保険金申請に関わる面倒な手続きを嫌がり、多くの人が申請をしなかった結果と考えられています。

例えばこれを飛行機保険に加入した時点でブロックチェーン上にそれが記載され、遅延や事故が起きた際には自動的に支払いが執行されるとしたら、保険加入者の煩雑な手続きがなくなります。

こうした条件によって自動的に手続きが執行される仕組みはスマートコントラクトとして仮想通貨イーサリアムの根幹をなすシステムです。もし、今まで支払わなくてもよかった保険金を支払うことになれば保険会社にとっては頭の痛い話ですが、手続きや決済を取る人員が必要なくなるという面ではメリットです。

保険会社の支払いの手続きが煩雑なのは、その保険金を支払うことが正当であるか証明するために多くの承認や書類などが必要だからです。これがブロックチェーンの場合、システムに記載されている内容で正当性が証明されているのでスピード感と確実性もあるというわけです。

他にも医療や介護でのフィンテックの利用も応用できます。患者の病気や怪我などの情報は保険会社に情報が送信され、該当の保険金の支払いが患者の口座に行われると、患者の口座から医療費が自動的に病院に支払われるというような仕組みも近い将来現れるかもしれません。

これもイーサリアムのスマートコントラクトで実現できるでしょう。また、人の病歴や使用した薬剤、遺伝情報などを全てブロックチェーン上に記録しておくことで、複数の医療機関を利用してもその人の間違いない状況がわかるため、事故や病気などでかかりつけ医でない病院に救急搬送された場合でも安心して投薬や手術を受けることができます。

また介護においては被介護者の毎日の健康状態がブロックチェーン上に蓄積されることで、適切な介護保険の等級を認定することができるでしょうし、医療機関や介護施設の複数機関の連携もスムーズに行うことが可能になります。

フィンテックというと決済システムというお金のやりとりに関することだと思いがちですが、実際にはお金の動きの向こう側にあるサービス内容や人の動き、情報などと密接に関わりがあります。して、それを有効に利用することができるのがブロックチェーンなのです。

既存のインフラがない国ではフィンテックが躍進

とはいえ日本は世界的なフィンテック活用の動きからは遅れていると言われています。それは日本が銀行により金融インフラが整っており、しかも信用があるため新しいサービスや価値観をそれほど必要としていなかったという理由があります。

しかし海外においてはフィンテックの整備を国を挙げて進めている国家もあります。特に東南アジアのベトナム、フィリピン、インドネシア、タイなどではエリアによっては銀行がなかったり、銀行口座を持っていない人が多く、既存の銀行インフラに頼らなくていいフィンテックは人々の役に立つシステムです。そして今後のフィンテックの根幹となるブロックチェーンの技術は仮想通貨を成立させている仕組みでもあり、東南アジア諸国では仮想通貨の普及も積極的に促進しています。

例えばベトナムでは個人の銀行口座保有率が59%と、他の東南アジア諸国と比べても低い数値となっています。しかし、インターネットやスマートフォンなどネット決済が可能な機器は普及しており、既存の銀行に頼るよりもフィンテックや仮想通貨での経済を促進したほうが、経済効果があります。

昨年のベトナム国内での電子決済は44億ドルでしたが、2020年までに78億ドル規模に成長する見通しです。これは現在の2倍近くを目指してフィンテックを普及させるという意気込みが見られます。

またタイではスマートフォン決済にフィンテックを利用する動きが国を挙げて行われています。タイでは、クレジットカードの所有率が国民の20%と低く、請求額の銀行引き落としも普及していないため、従来の金融システムでは決済がスムーズに行えないという状況がありました。

そこで、タイ政府はプロンプトマネーと呼ばれる、銀行口座・国民ID・携帯電話番号と紐づいたネット送金・決済システムを立ち上げました。タイではスマートフォンの普及率は70%を超えており、スマートフォンで電子取引ができるようになれば経済はさらに活性化すると見られています。

インドはもともとIT大国として知られていますが、フィンテックの世界でも積極的な姿勢を見せています。政府を挙げての取り組みとしてはデジタルインディアと言われるプロジェクトです。これは国民IDシステム「アドハー」に全国民の指紋を登録し、全国民の情報をデータベースに集約するものです。

これにより指紋認証で本人確認をすることが可能になりました。まさにこれを行うにあたってはブロックチェーンを活用する絶好の機会と言えます。すでにデータベースには13億の人口のうち11億6000万人が登録しています。

これが可能だったのはやはり、既存のインフラがほぼ存在しなかったというところが大きいです。2000年代初頭までは国民の半数以上が身分証明書を持たない状況であり、国がアドハーでの指紋登録をしたことで、身分証を持っているのと同じことになったわけです。これは世界でも最大規模の国民データベースです。

このように今まで技術後進国だった国が、ある分野において突如躍進することを「リープフロッグ(蛙飛び)」と言ったりします。そして、インドでのフィンテックはもちろん決済のシーンでも導入が進み、現在では田舎の屋台でのチャイの購入や、寺でのお布施にも電子決済が使える場合が増えているということです。まさにフィンテックが日常生活で利用されている国家というわけです。

中国も元々地方においてはそこまで銀行が普及していませんでした。アリペイなどの電子マネーが普及し、現在では電子マネー取引額は約150兆円、日本の約50倍です。

またケニアにおいてはmPesaという電子マネーが登場し、これまで丸一日かけて都市部の銀行に行き送金をしていた人々の生活を大きく変えました。携帯電話さえあればmPesaのサービスを利用できるという手軽さは、ブロックチェーンの仕組み以前の最初の通貨革命だと言えるでしょう。

フィンテックがスタートアップ市場を牽引する

フィンテック事業をスタートアップする企業やグループへの投資の熱は年々増加を見せています。そんな中、日本はフィンテック投資先進国と言われる米国、英国、インドに比べると1/30しか投資額がなく、先進国の中ではかなり寂しい数字となっています。

元々フィンテックが盛り上がり始めたのは、リーマンショックによって銀行が貸し渋りをしたタイミングでした。アメリカにおいてはいざという時に助けてくれないのに手数料だけは立派に取るということで、銀行が人々から嫌われる原因となりました。

ミレニアル世代という1980年代から2000年代初頭までに生まれた、これからの社会で中心を担う人々にアンケートを取ったところ、71%が「銀行員と話すより歯医者に行くほうがマシ」と回答したというデータがあります。

銀行が頼りにならないから、インターネット上で資金提供してくれる人を探したりクラウドファウンディングを呼びかけたりという、切羽詰まった状況の中でフィンテックは成長していきました。日本においては現在でも事業を始めるにあたって、銀行から資金を借りるといった方法が割と一般的ですが、アメリカなど欧米諸国に関しては必ずしもそうではないということです。

しかし、ここにきて従来の大手金融機関はまた力を強めています。それはブロックチェーンという新たな武器を銀行が手に入れようとしているからです。

仮想通貨は従来の銀行の価値を破壊するものとして、銀行の敵としてよく引き合いに出されますが、ブロックチェーンに関してはむしろ積極的に活用すべき技術なのです。

従来銀行の送金で使われていたSWIFTは決済のスピードも手数料も高く、それに変わるものとして、仮想通貨リップルで採用しているブロックチェーンの技術が注目されています。こういった新しい武器を手にした金融機関や証券会社、また新興のスタートアップ企業はこれからの金融掲載を大きく変えて市場規模を拡大する存在として投資先として注目されているのです。

フィンテックとブロックチェーンはこれからの経済の鍵

ブロックチェーン,フィンテック
フィンテックは仮想通貨やブロックチェーンと組み合わせることによって、相乗効果で社会全体の構造を変えて行く力があると言われています。ブロックチェーンにあらゆる情報が記載されて行くことで、フィンテックのデジタル決済がどんなジャンル、場所、シーンにおいても水平展開されていくことになるでしょう。

最終更新日:2018年08月27日

【この記事を書いた女子会メンバー】

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