-
0 Tweet
-
仮想通貨OmiseGOの特徴と創設者長谷川潤氏の関係性とは?

OmiseGOは、タイで設立された「Omise」という企業によって開発された、南アジア地域での電子決済を目的としたOMGブロックチェーンです。この記事では、創設者長谷川潤氏との関係性についてまとめました。
ちあきです!今日は仮想通貨OmiseGOの特徴を皆に紹介したいと思います。
仮想通貨OmiseGOは東南アジア地域での電子決済を普及させることを目的に作られました。どういう仮装通貨なのか、創業者の長谷川潤氏の人物像に迫ります。
目次
Omiseはタイで創業タイでされたもの?
仮想通貨OmiseGOは株式会社Omiseによりタイで創設された仮想通貨です。株式会社Omiseは電子決済のプラットフォームを提供していました。
傘下には携帯電話会社などの通信事業者を中心にインフラを扱う業種を多く抱えており、スマートフォンと連動した電子決済のシェアをタイを中心とする東南アジアで一気に広げています。
2017年にはタイのデジタルスタートアップオブザイヤーを受賞しました。
いわゆる従来の決済方法であるクレジットカード払いや電子マネーのプラットフォームを提供及び開発をしていましたが、現在はOmiseGOとしてブロックチェーンを使用した仮想通貨決済の開発を進めています。
OmiseGOはすでにマクドナルドタイ、タイ金融庁での採用が決まっており、日本からはSBIやSMBCが資金を提供しています。
マクドナルドのような日常生活に密着した事業体での採用が決まっているということは、OmiseGOが今後タイでかなり大きなシェアになる可能性が考えられますので注目すべき仮想通貨です。
なぜ東南アジアなのか
なぜOmiseGOは東南アジアで創設されたのでしょうか。東南アジアでは全人口の7割程度が銀行口座もクレジットカードも持っていないというデータが出ています。
信用調査のハードルが高く、日本のように気軽に金融機関を使用することができません。
そのため、これまではいわゆるタンス預金をして現金でほとんどの決済が行われてきました。
これでは盗難や災害、戦災の際には持ち運びが困難ですし、インターネット決済というのが普及しづらい状況でした。
しかし銀行口座を持っている人は少ないものの、スマートフォンの普及率は東南アジアでも非常に高く、スマホ決済と仮想通貨を結びつければ既存の金融システムに頼らなくても利便性の高い決済方法を誰でも使うことができるようになります。
ネット上での送金を誰でもOmiseGOを通じて行うことができるようになるのです。
こういった新しいテクノロジーやサービスは、すでに銀行が発達し、既存の金融システムが整備されてしまっている日本のような環境ではなかなか浸透しません。
なぜなら導入するためにシステムを組み直すメリットがないからです。
しかし、インフラが整っていない東南アジアやアフリカはブロックチェーンや仮想通貨を導入する上での障害がないため、現実の生活への反映がスピード感を持って行われるのです。
なお、OmiseGoの決済システム、OmisePaymentについては下記の記事をどうぞ!
仮想通貨OmiseGOの仕組み
OmiseGOはイーサリアムベースの仮想通貨です。
イーサリアムというとそこまで決済時間が早くない印象がありますが、OmiseGOが現実の生活での店舗決済などに使われることを想定しているため、イーサリアムの持つ弱点を補うPlasmaというシステムを採用しています。
これは巨大化したがために決済に時間がかかっていたブロックチェーンの階層を分けることで手数料と決済スピードを軽減するというもの。
ざっくりいうと決済情報を複数のブロックチェーンに分けることで様々な負担を減らすという仕組みです。
OmiseGOの大きなビジョンに複数のブロックチェーンの統合があります。
これはこれまでまったく別々のブロックチェーン上で生成、取引を行われてきた様々な種類の仮想通貨をOmiseGOのウォレットである「ホワイトラベルウォレットSDK」を使用して、直接取引できるようにするというものです。
つまり、仮想通貨取引所を通す必要がなくなるということです。これによりいちいち取引所で手数料を払って交換する必要がなくなり、非常に利便性が高い仕組みです。
OmiseGoは、仮想通貨利用のハードルを一気に下げる可能性があります。
こうしたOmiseGOの開発にはイーサリアムの創設者である天才ヴィタリック・ブテリンが初期からアドバイザーとして深く関与しており、他にもビットコイン投資家として有名なロジャー・バーなど大物が関わっています。

実際にOmiseのモバイル決済サービスはタイの2/3の店舗ですでに導入されており、仮想通貨OmiseGOは現実世界での普及に最も近い仮想通貨だと言えます。
仮想通貨OmiseGOの創設者長谷川潤氏の経緯とは?
長谷川潤氏は学生時代の経歴などはあまり明らかにされていません。高校卒業後は海外でコンピューターソフトウェアの開発者やデザイナーとして経験を積みました。
日本に帰国後は広告代理店にてシステム開発やデザイン案件を担当したということです。
その後2009年にLIFEmeeというSNSを開発します。これはライフログというコンセプトで自分が人生で行ったことを全て記録するSNSというものでした。
全てが自動で記録され改竄できないというところでいうとブロックチェーンですが、これに近いコンセプトだったと見ることもできます。
LIFEmeeはIT系のスタートアップイベントであるTechcrunch50 2009のファイナリストとなりました。
しかし、このLIFEmeeのサービスは結果的にニーズをつかむことはできず現在は終了しています。
しかし、このLIFEmeeの発想自体はブロックチェーンとの親和性は高い感じがするので、この後OmiseGOが生まれるのはある意味必然の流れであったかもしれません。
長谷川潤氏はLIFEmeeの後クーポンサービス事業を立ち上げます。こちらの事業はすでに大手のカフェチェーンに売却されています。
そして2013年にタイでOmiseを立ち上げ今に至ります。

こうして見ると長谷川潤氏は必ずしも順風満帆な起業人生とは言えないかもしれませんが、そのスピード感や視点の斬新さというのに強みがあるようです。
OmiseGOではヴィタリックやロジャー・バーからも支援を受けるなど、東南アジアの仮想通貨決済の未来の担い手として長谷川潤氏には注目です。
2017年にはForbes誌が選ぶ日本の起業家ランキングで8位にランクインしました。
OmiseGOとイーサリアムの動向に今後も注目
OmiseGOは一時価格が¥3,000/OMG近くまで上がりましたが、現在では400円台を推移しています。
これは不安要素があるというよりも高騰が終わり落ち着いた状態であるとみていいでしょう。
また、OmiseGOはイーサリアムベースの仮想通貨であるため、イーサリアムの動向の影響は受けやすいです。
イーサリアムは2020年までに大型のアップデートを含めたロードマップを示しており、OmiseGOとイーサリアムの両方の動向に注目していきたいところです。
なお、仮想通貨の今後のトークセッションが聞けた「クリプト超会議」のレポートも併せてどうぞ!
最終更新日:2018年09月27日
【この記事を書いた女子会メンバー】

フォローする
Follow @twitter-
0 Tweet
-