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ビットコインのCMを見なくなったのは何で?

2017年のビットコインバブルを受けて、仮想通貨取引所のCMがバンバン流れていましたが、2018年からは見なくなりました。そこには、一体どのような理由があるのでしょうか?
2017年に、ビットコイン人気が高まった時、仮想通貨取引所のテレビCMが流れるようになりました。
コインチェック、ザイフ、ビットフライヤーなどと言った仮想通貨取引所が有名芸能人をイメージキャラクターに起用して、盛り上がりを見せたのは記憶に新しいところです。
しかし、2018年現在、仮想通貨取引所のテレビCMはぱったり見なくなったもんだから、不思議に思っている人も多いと思います。
その裏には、仮想通貨流出や金融庁のチェックなどによるテレビCM規制背景があるようです。
目次
出川哲朗、成海璃子、etc。どんなテレビCMがあったか振り返ってみよう
仮想通貨取引所の登録制が導入されたのは、2017年4月のこと。
それをきっかけに、仮想通貨取引所のテレビCMが解禁になりました。
しかし、現在ではすっかり見なくなったため、どんなテレビCMが流れていたか忘れかけている人も多いと思います。
今一度、振り返ってみましょう。
コインチェック
仮想通貨取引所のテレビCMで、世間の記憶に一番残っているのは、「コインチェック」だと思います。
イメージキャラクターは出川哲朗さん
イメージキャラクターを務めたのは、タレントの出川哲朗さんです。
出川哲朗さんが一人二役で兄弟役を演じ、ビットコインについて問いただすユニークな演出でした。
流出事件でテレビCM中止に
2017年末頃にテレビCMが放送された頃は、ビットコイン価格が200万円に到達しようかという時期だったため、コインチェックは多くの新規ユーザーの獲得に成功!
しかし、大量のNEMが盗まれた「コインチェック事件」が起こるや否や、テレビCMはパタッと放送中止になりました。
出川哲朗さんは、「損害賠償を被るのでは?」という根拠のない噂をかけられ、気の毒なことになりました。
ビットフライヤー
出川哲朗さんが出演する「コインチェック」よりも先に、テレビCMがオンエアされていたのは「ビットフライヤー」です。
オンエアがスタートしたのは、2017年の5月頃。仮想通貨のテレビCMとして第1号だったんですが、あまり知られていません。
ちなみに、ビットフライヤーは、日本初のビットコイン取引所でもあります。
イメージキャラクターは成海璃子さん
ビットフライヤーのイメージキャラクターを務めていたのは、女優の成海璃子さんです。
実力派女優の華やかさを前面に出したテレビCMで、ポジティブなイメージを打ち出していました。
DMM ビットコイン
様々なネット事業で業績を広げている「DMM」。
そんな大手企業も「DMMビットコイン」として、仮想通貨事業に着手しています。
DMMは、FX取引で地位を確立した背景もあり、多くの新規ユーザーの獲得に成功した企業です。
そんなDMMビットコインのテレビCMが流れ始めたのは、2018年の1月頃です。
イメージキャラクターはローラさん
「DMMビットコイン」のイメージキャラクターを務めたのは、モデルやタレントで活躍するローラさんでした。
DMMグループは以前からローラさんをテレビCMに起用していたため、引き続きの起用と思われます。
ローラさんのゴージャスなイメージにふさわしく、テレビCMもゴージャスに仕上がっていました。
Zaif
「ZaifのCMなんて流れてたっけ?」と思っている人も多いぐらい、印象の薄い仮想通貨取引所です(笑)
私もあまり記憶にないですねぇ。
イメージキャラクターは剛力彩芽さん
イメージキャラクターは、女優や歌手として活躍している剛力彩芽さんです。
他社のCMは、明るくユニークな仕上がりが多いですが、「Zaif」はミステリアスでオシャレな仕上がりになっていました。
実は「かまいたち」も出演していた
Zaifは、剛力彩芽さん以前に、お笑い芸人の「かまいたち」をイメージキャラクターに起用しています。
これって知らない人が殆どで、私も今回初めて知りました(笑)
CM制作を担当したのは、「かまいたち」が所属する「よしもとクリエイティブエージェンシー」ということもあり、お笑い色の強い仕上がりになっていました。「Zaif」というワードが一切出てこないところが面白い!
気になる方は、YouTubeなどで確認してみてください。
テレビCMを見なくなったきっかけは「コインチェック事件」
前述したように、2018年の頭までは多くの仮想通貨取引所のテレビCMが流れていました。
今ではすっかり見なくなった理由は、「コインチェック事件」にあります。
改めておさらい!コインチェック事件とは?
コインチェック事件とは、2018年1月26日に日本の仮想通貨取引所「コインチェック」がハッキングされて、大量の仮想通貨が盗まれた事件です。
580億円相当がハッキング
ハッキングされて盗まれたのは、NEMという仮想通貨です。
被害額は580億円相当!
この被害額は、仮想通貨業界最高の額であり、歴史上の盗難事件でも最高額になります。
被害者は数百万人か?
この流出事件の被害者は、少なく見積もって数十万人、多く見積もって数百万人いるのではないかと言われています。
損した芸能人がメディアで取り上げられていたので、記憶に新しい人も多いのではないでしょうか?
私は、NEMの取引はしていなかったので、ギリギリセーフ!本当に良かった!
この流出事件をきっかけに、多くの投資家がコインチェックから撤退しました。
中には、仮想通貨取引そのものから撤退した人も多いと言うのですから、影響力は大きなものです。
コインチェックの甘すぎたセキュリティが原因
流出の原因となったのは、セキュリティの甘さです。
問題視されたのは
「ホットウォレットで管理していた」
「マルチシグ対応していなかった」
の2つ。
これはありえないセキュリティの甘さで、「アマチュアレベルのセキュリティ」という親切な意見も出るほどでした。
迅速な対応が認められるも…
コインチェックは、580億円の損失を全額補償すると発表。
「本当にそんなことできるのか?」と疑問に思わざるを得ませんが、迅速な対応とサプライズが功を奏し、コインチェックに対し前向きな意見もありました。
しかし、580億円をハッキングされた事実は消えないため、未だ信頼の回復には至っていません。
コインチェックが息を吹き返す可能性は、少ないと言えるでしょう。
コインチェック事件については、こちらでも詳しく説明しています。
Zaifからも70億円が流出
仮想通貨が盗まれた事件は、コインチェックだけではありません。
Zaifからも70億円相当の仮想通貨が盗まれています。
盗まれた仮想通貨は、ビットコイン、ビットコインキャッシュ、モナコインの3通貨でした。
こういう事件が相次いだことで、「仮想通貨は危ない」と言う考えが、一般に広まったのです。
Zaifの流出事件に関しては、こちらでも詳しく説明しています。
金融庁の立ち入り強化が強くなりCMは放送自粛に
相次ぐ仮想通貨流出を受けて金融庁は、仮想通貨の各取引所に立入検査を実施し、業務改善命令を出しています。
これを受けて、テレビCMの放送は軒並み自粛となり、すっかり見なくなったわけです。
テレビ局側の知識不足も問われる事態に
世間では、「仮想通貨は危険!テレビ局は何でそんなCMを流すんだ!」というテレビ局側へのクレームも増えているようです。
ここで、テレビ局とテレビCMの関係を見てみましょう。
テレビ局は「広告が入るなら契約したい」が本音
テレビ局の収入源は、CM広告費です。
一昔前は、企業側が頭を下げてでもテレビCMを流してもらいたい時代だったのですが、今はそういう時代ではありません。
テレビ局は、「広告費が入るなら多少胡散臭いCMであっても契約したい」というのが本音なんだとか。
テレビ局の勉強不足が露呈に
テレビ局は、本来流すテレビCMの「いかがわしさ」をジャッジしなければいけません。
仮想通貨はまだまだ新しい業界なため、テレビ局はリスクについての理解が足りなかったと思われます。
そんな勉強不足が露呈になった今、テレビ局も仮想通貨のCMを流すことに後ろ向きなのです。
テレビCMだけではない!Googleも仮想通貨の広告を禁止に
ここまでの内容のように、仮想通貨のテレビCMはすっかり見なくなったわけですが、他にも広告を見かけなくなった場所があります。
それは、Googleです。
Googleが仮想通貨の広告を打ち切りに
2018年6月、Googleは仮想通貨の広告を一切打ち切ると判断しました。
これはまた、思い切った判断ですね。
仮想通貨の危うさは、各方面に影響を及ぼしています。
10月から一部において規制が改定
2018年10月からは、アメリカと日本において、一部の広告を出すことを許可する改定がなされるそうです。
少し広告改定の兆しが見えてきましたが、果たしてこの先どうなることか…
仮想通貨のCMが見れるのはいつになるのか?
いかがでしたでしょうか?
今回は、仮想通貨のテレビCMに焦点を当ててみました。
テレビCMを見なくなった背景には、このような理由があったんですね。
仮想通貨への不安はまだ払拭しきれていませんし、ビットコイン価格も堅調なままなので、2017年のような仮想通貨バブルが訪れるか否かは、誰にも分かりません。
次に仮想通貨CMが見れるのは、いつになるのでしょうか?
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