ホーム取引所仮想通貨取引所コインベースが新たなカストディサービスを計画中!その真意とは
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2018.10.24 最終更新
研修生

仮想通貨取引所コインベースが新たなカストディサービスを計画中!その真意とは

EOS

アメリカの大手仮想通貨取引所、コインベースがカストディサービスに仮想通貨40種近くを追加すると発表しました。ほかの金融機関もカストディサービスに続々と参戦を表明しています。裏事情を検証してみました。

記事上「ランキングここを押してください」
記事上「コメントボタン」

仮想通貨取引所コインベースがカストディ事業に力を入れる理由とは

coinbase(コインベース)は、アメリカの大手仮想通貨取引所です。三菱UFJファイナンシャルグループ(MFG)と提携して日本での取引所開設を目指していることでも話題を呼んでいます。

コインベースは5月15日に機関投資家を対象とした、新商品を売り出すことを発表しています。商品の内容は

  • コインベース・マーケット
  • コインベース・プライム
  • コインベース・インスティテューショナル・カバレッジ・グループ
  • コインベース・カストディ

の4種類となっています。

コインベースマーケットは投資家に必要に応じた形の資金プール、清算・決済のサービスを提供する電子市場です。コインベース・プライムは機関投資家を対象にした取引プラットフォームです。

コインベース・インスティテューショナル・カバレッジ・グループは機関投資家の投資のサポートをするサービスを提供するようです。

4つの商品の中でも一番の注目は、コインベースカストディは仮想通貨の保管・管理のサービスです。

従来の投資でのカストディサービスの役割は、投資家の証券の保管に加え、元利金・配当金の代理受領や運用資産の受渡し決済、運用成績の管理などを提供することです。

しかし、仮想通貨をはじめとするデジタル資産は急成長しているわりには、法規制に準拠した信頼できるカストディサービスの整備が追いついていませんでした。

カストディサービスをはじめとする今回のコインベースの新商品は、機関投資家が仮想通貨分野に参入するのに大きな障害となっていた、仮想通貨のセキュリティの脆弱さや規制の甘さへの不安を軽減させる目的があると見られています。

仮想通貨取引所だけじゃない!カストディサービス事業に大手金融企業も続々参入!

ボストンに拠点を置く世界有数の独立系投資会社、フィデリティ・インベストメンツは、2018年10月にフィデリティ・デジタルアセットサービスを設立すると発表しました。カストディサービスやトレードなど、仮想通貨取引に関する技術を提供すると見られています。

また、10月19日にはウォール街でも有数の投資銀行ゴールドマンサックスと、仮想通貨・ブロックチェーンに特化した投資会社Galaxy Digital Ventures(ギャラクシー・デジタル・ベンチャーズ)がカストディ事業を展開するBitGoに、約64.5億円(5,750万ドル)を出資したと発表しました。

こちらも機関投資家の仮想通貨取引への参入を促すことを目的としていると思われます。機関投資家を仮想通貨取引に参入させることに、どんなメリットがあるのでしょうか?また、仮想通貨取引所以外の金融業がこぞって参入しているのも気になります。

仮想通貨取引の発展には機関投資家の参入が必須!

コインベースカストディ
世界中の機関投資家が握っている資金は90兆ドルを超えると言われています。しかし、仮想通貨市場の全体の価格は3,760億ドルしかありません仮想通貨の市場は機関投資家の全資金の239分の1程度にとどまっているのです。

仮想通貨はまだ誕生して間もないということもありますが、従来の投資市場に比べると若い世代が多く、投資家のほとんどが投資に充分な資産を持っていません。これが仮想通貨市場が伸び悩んでいる原因の一つです。

一方、機関投資家は比較的経済的余裕のある比較的年齢の高い層が資金を預けているので、資金はたっぷりあります機関投資家が仮想通貨取引に参入してくれば仮想通貨の流動性が高まり、市場が活性化すると考えられます。

しかし、機関投資家は顧客の資産を増やさなければならないという絶対的な使命があるため、リスクが高い投資商品に手を出すことができません

仮想通貨は度重なる不正流出が象徴するように取引所のセキュリティが脆弱であるうえに、顧客の資産を守るための規制もととのっていなので、機関投資家からはどうしても敬遠されてしまうのです。

従来の投資は顧客の資産と会社の資産を分離して管理、つまりカストディサービスは常識ですが、仮想通貨においては仮想通貨取引所をはじめ、カストディサービスを提供する企業は、今までほとんどありませんでした

これが機関投資家が仮想通貨取引を敬遠する大きな障害となっているのです。仮想通貨の取引の発展には、しっかりした規制とカストディの充実が欠かせないのです。

カストディサービスが充実して機関投資家が参入すると、100億ドル近い資金が市場に流入するという計算もあります。世界の金融企業は1日も早い機関投資家の仮想通過取引参入を、今か今かと待ちわびているのです。

そのほかのカストディサービスに関する記事はこちら!

カストディサービスの充実が取引所存続のカギになる!

コインベースカストディサービスに話を戻します。コインベースは2018年8月、さらにリップル(XRP)をはじめとする、40種類以上の仮想通貨取引にカストディサービスを提供する計画があると発表しました。

対象はリップル(XRP)、EOS、モネロ(XMR)、ヴィチェーン(VEN)、カルダノ(ADA)、ビットコインゴールド(BTG)やテレグラなどですが、これらに関しては取引所として運用はせず、保管・管理のみと発表しています。

コインベースは保管・管理する仮想通貨の種類を増やすことで、カストディ事業での収益増大を狙っているようです。現在、仮想通貨取引所は数が増えてきて競争が激しくなったため、取引事業だけでは、いずれ収益が縮小していくと考えられます。

企業と顧客の資産分離が進んでいない仮想通貨取引所が多い中、コインベースカストディサービスの充実をはかることでほかの取引所との差別化をはかりたいのでしょう。

日本の金融企業もカストディ事業に注目している

コインベースカストディ
日本でもカストディサービスへの関心は高くなってきています。

2018年5月15日、野村HDは、Ledger(レッジャー)、Global Advisors Holdings Limited(グローバル・アドバ イザーズ ・ホールディングス・リミテッド)の2社と協力して、デジタル資産のカストディサービスの提供するための研究を進めていくと発表しました。

レッジャーはフランスのデジタル資産のセキュリティ管理会社で、投資家に仮想通貨のハードウォレットを提供しています。

グローバル・アドバ イザーズ ・ホールディングス・リミテッドはイギリス領ジャージー島に本拠地を置く投資顧問会社で、2014年には世界初の機関投資家向けのビットコイン戦略(GABI)を発表、ビットコインファンドを上場しました。

この3社のカストディサービスが提供されれば、日本の機関投資家も仮想通貨取引に参入してくる可能性が高くなります。日本の仮想通貨取引の活性化のためにも、ぜひ成功させてほしいところです。

この研究が日本の仮想通貨取引所カストディサービスの充実に繋がるといいですね。

カストディサービスが必要なのは取引所だけではない!仮想通貨ETFの上場にも貢献する!

仮想通貨ETFは期待が大きいにも関わらず、公式にはいまだに1本も上場されていません。その原因の一つにやはりカストディサービスの不足があります。仮想通貨ETFも運用会社と顧客の資産は分離して管理しないと、運用会社が破綻したときに顧客の資産を守ることができません。

このことが仮想通貨ETFが認められない理由の一つにもなっていましたが、信頼できるカストディサービスにETFの顧客資産の保管・管理をまかせることができるようになると、仮想通貨ETF上場が実現する可能性があるのです。

仮想通貨ETFは、取引所で直接仮想通貨を購入しなくても、投資信託や株と同じように仮想通貨取引ができるという利点があります。仮想通貨に興味のなかった投資家を取り込めるため、やはり仮想通貨取引の発展につなげることができます。

個人投資家もカストディサービスを待ちわびている

仮想通貨取引所の通貨流出額は2018年だけで、すでに10億ドルに達しているといわれています。顧客の資産管理は世界中の取引所の悩みの種です。

日本の取引所でもコインチェックで大量のNEMが流出したり(流出当時の価格の日本円で返済終了)、Zaifもハッキングによる70億円の仮想通貨流出で、顧客への損失分返済の資金調達に時間がかかりました(フィスコ仮想通貨取引所に事業譲渡後、返済される模様)。

今後の仮想通貨発展のためにも、1日も早く安全・安心なカストディサービスが提供されるといいですね!

国内のカストディサービスに関する動きはこちらをどうぞ!

最終更新日:2018年10月24日

【この記事を書いた女子会メンバー】

研修生
研修生の他の記事を読む

フォローする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ランキングも応援してね♡

関連記事

SPサイド「ランキングここを押してください」

人気記事ランキング

  • Weekly
  • Monthly
  • Total

コインガールズ記事も配信中!

サイド「NEWS APP」

ランキングに参加してね♡

PCサイド「ブログランキング」 PCサイド「ブログ村」

マーケットレポート:市況記事

マーケットレポート:市況記事