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2018.11.14 最終更新
ゆかり

【特集】ビットコインキャッシュの分裂危機はなぜ起こったのか ver 1.0

ビットコインキャッシュ,分裂

2018年11月15日に予定しているビットコインキャッシュ(BCH)のハードフォークですが、実は今コミュニティの対立による通貨分裂の危機に瀕しています。BCH分裂危機のシリーズ第一弾として、対立関係にあるクライアントを紹介します!

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ゆかりゆかり

こんにちはー!
ビットコインキャッシュ推しのゆかりです(´ω`*)

今日は、2018年11月15日に控えているBCH(ビットコインキャッシュ)のハードフォークについてのお話です。

普通にハードフォークが行われてバージョンアップしました!というだけなら何も問題はないんですが、なんと今回ビットコインキャッシュの分裂危機があるそうなんです。

現在ビットコインキャッシュのソフトウェアの半数以上を提供しているのが、Bitcoin ABCというクライアントです。今回のハードフォークもBitcoin ABCが主導しているのですが、それに反対するコミュニティが出てきてしまったんです。

今回、どうしてビットコインキャッシュの分裂騒動が起こってしまったのか、主に関係組織や登場人物に注目して解説していこうと考えています!

いつものごとく長くなってしまいそうなので、複数の記事に分けて解説する予定です!今回のハードフォークは一体どうなってしまうのか、興味のある人はぜひ最後まで読んでみてくださいね(*’ω’*)

ビットコインキャッシュのクライアントやハードフォークの仕組みについて、ある程度知っておいたほうが読みやすいと思うので、初心者は以下の記事も参考にしてみてくださいね♪


BCH主要クライアントのBitcoin ABC

ビットコインキャッシュ,分裂

まずは今回の分裂騒動で中心的な存在となる、Bitcoin ABCについて紹介しておきたいと思います。

以下のリンクから、Bitcoin ABCの公式サイトにアクセスすることができます。英語が得意な人はチェックしてみてください。

Bitcoin ABC – Bitcoin ABC – Software for Bitcoin Cash nodes

ビットコインキャッシュ誕生のきっかけとなったクライアント

Bitcoin ABCが現在ビットコインキャッシュの主要クライアントとなったのは、ビットコインキャッシュ誕生のきっかけとなったクライアントだからです。

もうほとんどの人が知っているかと思いますが、ビットコインキャッシュはビットコインからの分裂で誕生した仮想通貨です。

ビットコインのスケーラビリティ問題

むかしむかし(2015年以降)、仮想通貨の王様と呼ばれるビットコインは、スケーラビリティ問題によって長年議論が重ねられてきました。

スケーラビリティ問題とは、ブロックサイズが小さいことによって取引処理が追い付かず、かと言って簡単にアップデートすることはできないという問題です。

ビットコインのスケーラビリティ問題について、詳しくは以下の記事で解説しています。


スケーラビリティ問題によって取引が詰まってしまい、ビットコインを送金しても全然届かないということが起こってしまったんです。

また、急いでいる人は優先的に送ってもらうために手数料を高く設定するため、手数料の高騰も問題になりました。

クライアントの対立

このスケーラビリティ問題を解決するために、ビットコイン開発者は「Bitcoin core」というクライアントを主体に「Segwit(セグウィット)」の導入を推していました。

Segwitはブロック内の情報を部分的(署名部分)に隔離するというソフトフォーク(部分的なアップデート)です。

しかしSegwitの導入に反対するマイナーたちは、「Bitcoin Unlimited」というクライアントを主体にして、ブロックサイズの拡大を目指していたのです。

ゆかりゆかり

この「ブロックサイズ拡大」を目指していた集団(マイナーたち)は、ビッグブロック派と呼ばれていました(^^)あとで紹介するクレイグ・ライト氏も、元はビッグブロック派のひとりだったんですが…。

スケーラビリティ問題が解決しないまま両者(Bitcoin coreとBitcoin Unlimited)の対立は続き、なんと最終的に合意に至った「Segwit2x」という妥協案でさえ導入されることはなかったのです。

この対立については、以下の記事で詳しく解説しています。今回の分裂騒動とも関係しているので、興味のある人は読んでみてくださいね♪


ビットコインキャッシュの誕生

そこで、大手マイニングプールBitmainの代表であるジハン・ウー氏を中心にBitcoin ABCが立ち上げられたのです。

ゆかりゆかり

このジハン・ウー氏は、今回の騒動の中心人物なので、覚えておいてくださいね!あとでもうちょっと詳しく説明します(`・ω・´)

Bitcoin ABCはBitcoin Unlimitedのブロックサイズ拡大案を主軸にしており、多くのマイナーの支持を得ることになりました。

そしてついに2017年8月、ビットコインから新しい通貨としてビットコインキャッシュが誕生したのです。

Bitcoin ABCは今ではビットコインキャッシュマイナーの約55%のシェア率となっており、次のアップデートでも多くのマイナーが採用すると考えられます。

ちなみに、現在のシェア率の割合は、以下のようになっています。

出典:coin dance Bitcoin Cash Nodes(2018-10-30)

 

少し前までは60~70%をBitcoin ABCが占めていたのですが、今回の騒動が発生してから少しずつ減っていき、今では55%も切っている状況です。

11月15日のハードフォーク時点でどうなるか、ということが最大のポイントです。

11月15日のアップデートの内容

ビットコインキャッシュ,分裂

先ほども軽く触れましたが、Bitcoin ABCは今年の11月に大型のアップデートを予定しています。

Announcing Bitcoin ABC 0.18.0

「お知らせ」を見るとわかるかと思いますが、バージョンでいうとBitcoin ABC 0.18.0に該当します。

大きな変更点は、以下の2つのオペコードを追加することです。

  • OP_CHECKDATASIG
  • canonical transaction ordering

これだけ見るとなんのこっちゃって感じですが、今のビットコインキャッシュのルールを根本的に変えるアップデート(ハードフォーク)だということが大切なポイントです。

このオペコードについて簡単に説明しておくと…

OP_CHECKDATASIG

OP_CHECKDATASIG(チェック・データ・シグ)は、任意のデータに対するシグを検証できるようにするものです。「シグ」はSegwitについて学んだ人ならわかるかと思いますが、電子署名のことです。

ゆかりゆかり

ちなみに、Segwitではこの署名情報を切り離すことでブロックの縮小に成功しています。

技術的なことはわかりませんが、このOP_CHECKDATASIGでは任意のデータを差し込み、そのデータをスクリプト内で検証できるということなんだそうです。

これってつまり、スマートコントラクトのようなものをイメージすればいいのでしょうか。

実際に導入されてみないとわかりませんが、いろんなデータを差し込めるのであれば、めっちゃ便利になるのでは?と個人的に思っています。

canonical transaction ordering

canonical transaction ordering(カノニカル・トランザクション・オーダリング)は、ブロックに格納されているトランザクションの順番(並び方)を一定にしようとするもの

トランザクション(transaction)とは、取引データのこと。ブロックチェーンでは、主にこのトランザクションを管理することが目的でしたね。

ゆかりゆかり

ちなみに1MB(メガバイト)のブロックには、約3,000~4,000ほどのトランザクションを含めることができるそうです。

オーダリング(ordering)は並び順とか、並び方などの意味。そしてカノニカル(canonical)は標準的とか基準的と言う意味があります。

ブロック内のトランザクションが、あらかじめ決められた法則に従って並び変えられるということですね。

これも技術的なことはわかりませんが、トランザクションが規則的になっていることで、ひとつひとつの検証が早くなるんだそうです。

これはマイナーにとっては嬉しいことなのかな?と思いますが、特に分裂騒動を起こしてまでアップデートする必要はないかもしれませんね…。

ライト氏率いるBitcoin SV

ビットコインキャッシュ,分裂

今回の騒動の発端となったのは、サトシ・ナカモトの理念を受け継いだ「Bitcoin SV」というクライアントが誕生したことです。

このクライアントについて、またどのような組織(人)が立ち上げたのかについて紹介しておきます。

クレイグ・ライト氏が立ち上げたクライアント

Bitcoin SV(Satoshi Vision)とは、nChain社のチーフサイエンティストであるクレイグ・ライト氏が立ち上げたビットコインキャッシュのクライアントです。

クレイグ・ライト氏は、謎の人物であったサトシ・ナカモト本人であると自称している、仮想通貨界の重要人物です。

なぜクレイグ・ライト氏が、急にこのようなクライアントを立ち上げたのかというと、先ほど紹介したBitcoin ABCに対抗するためです。

Bitcoin ABCが今回発表したアップデートの内容が、サトシ・ナカモトが提唱していたビットコインの理念に反するということで、クレイグ・ライト氏が怒りをあらわにしているそうです。

すでに現在Bitcoin SVはリリースされており、ビットコインキャッシュのマイナー全体の約3%ほどのシェアを占めています。

Bitcoin ABCのハードフォークの際に多くのマイナーがBitcoin SVを支持した場合、Bitcoin ABCとBitcoin SVで互換性がなくなってしまうので、ビットコインキャッシュは分裂することになってしまいます。

今のところシェアは3%ほどということで心配なさそうにも見えますが、ビットコインキャッシュ最大のマイニングプールであるCoingeekが支持しているということで問題視されているようです。

Bitcoin SVを立ち上げたのはクレイグ・ライト氏ですが、それを要請したのはCoingeekなど複数のマイニングプールであるという話もあるようです。

Bitcoin SVの内容

ビットコインキャッシュ,分裂

では、クレイグ・ライト氏が立ち上げたBitcoin SVは、どのような内容になっているのでしょうか。

基本はBitcoin ABCの過去のバージョンである「ver.0.17.2」がベースになっており、そこから少々変更を加えているようです。

主な変更点は、以下の通りです。

  • OP_MULの復元
  • OP_LSHIFTの復元
  • OP_RSHIFTの復元
  • OP_INVERTの復元
  • スクリプトごとに201オペコードの制限を解除
  • 最大ブロックサイズを128 MBに上げる

複数のオペコードの復元により、元のBitcoinプロトコルに大幅に近づくことになります。これこそがSV(Satoshi Vision)と名づけられたゆえんですね。

※プロトコルとは、ブロックチェーンを動かす基本的なルールのことです。このプロトコルに互換性があれば、多少システムが違っていても同じタイプのブロックを生成することができます。

注目はブロックサイズの引き上げ

そして何より注目したいのは、ビットコインキャッシュのブロックサイズの引き上げです。最大容量の上限を128MBに引き上げるというのは、やはりマイニングプール寄りの考え方があるからでしょう。

元々ブロックサイズの拡大は、これまで避けるべきという風潮があったんです。

ビットコインやビットコインキャッシュのマイニングアルゴリズムであるPoW(プルーフ・オブ・ワーク)は、コンピュータによる計算のスピードが命です。

ブロックサイズが大きくなってしまうと、ネットワーク回線のスピードに差が出てしまい、一般のマイナーは非常に不利な状況になってしまうのです。

するとどうしても強いネットワーク回線を持つマイニングプールの企業が有利になり、やがて一極化が進んでしまうということです。

ビットコインの1MBがBitcoin ABC(ビットコインキャッシュ)になって8MBとなり、さらにアップデートで32MBになり、今回のBitcoin SVでは4倍の128MBになろうとしています。

ビットコインキャッシュになったときも、それを主導したのは大手マイニングプールでした。今回のBitcoin SVも、もしかしたら多くのマイナーの支持を得るためのブロックサイズ拡大なのかもしれません。

『Bitcoin Stash』ビットコインスタッシュ

ビットコインキャッシュ,分裂

今回の分裂騒動とはあまり関係ないかもしれませんが、ちょっとした噂話があるので聞いてください。

新通貨誕生の噂

2018年11月に行われるBitcoin ABCのハードフォークに対し、ビットコインキャッシュ開発者がその内容に反対しているとのこと。

そしてなんと11月のハードフォークでビットコインキャッシュを分裂させ、新しい通貨「Bitcoin Stash(ビットコインスタッシュ)」を作ると言っているそうなんです。

ただこの話にはあまり信ぴょう性がなく、あまり気にしなくてもいいんじゃないかと私は考えています。

ただ、公式サイトがあったり、内容がやけにしっかりしていたり、もしかしたら本当に分裂するのかも?という気もします。

興味のある人は、以下の公式サイトやTwitterをチェックしてみてください。

Bitcoin Stash

ビットコインスタッシュの対応

まずビットコインスタッシュは、Bitcoin ABCのアップデートを実行しません。

つまり、

  • OP_CHECKDATASIG
  • canonical transaction ordering

などのコードを追加しないということです。

また、Bitcoin SVが提案しているブロックサイズの拡大(128MB)も実行することはありません。

ただし、リプレイアタックには対応させるので、投資家の資産は守られるそうです。(リプレイアタックに関しては、次回の記事で詳しく解説します。)

ビットコインスタッシュの特徴

ビットコインキャッシュ,分裂

ビットコインスタッシュの特徴は、「Merged Mining(マージドマイニング)」ができることです。

マージドマイニングとは、同じアルゴリズムの仮想通貨を同時にマイニングできるというもの。つまり、ビットコインやビットコインキャッシュと同時にマイニングができるようになるということです。

たとえば、今ビットコインやビットコインキャッシュのマイニングをするマイナーは世界中に大勢います。

そのマイナーたちがちょっとだけハッシュレートを割けば、ビットコインスタッシュをマイニングできるということです。

ビットコインスタッシュが誕生しても、誰もマイニングしてくれなければ通貨として成り立たないので、マイナーを呼び込む作戦なのかもしれませんね。

マイナーが少ないと、ブロックチェーンのセキュリティレベルも低くなってしまうので、その対応を考えたのでしょう。

ティッカーシンボルへの影響はない

今回の騒動と関係ないと言ったのは、このクライアントは独自に開発されていて、ビットコインキャッシュのティッカーシンボルを侵害しないからです。

ティッカーシンボルとは、BCHやBTCなど、その仮想通貨を表すコードのことです。

Bitcoin ABCとBitcoin SVは、今や時価総額3~5位を占める「BCH」というティッカーシンボルを奪い合っています。

しかしこのビットコインスタッシュに関しては、BCHのティッカーシンボルを利用する気は最初からなく、独自の通貨として誕生させようとしているということです。

ゆかりゆかり

「Bitcoin Stash」だから、BTSとかBCSというティッカーを使うことになるのかな?

Ver 1.0のまとめ

今回は、ビットコインキャッシュ分裂騒動の当事者であるBitcoin ABCとBitcoin SVについて紹介しました。

次回はこのふたつのクライアントの対立や、分裂騒動を阻止しようとしている組織や人物について、詳しく解説していきますね♪

 

【特集】ビットコインキャッシュの分裂危機はなぜ起こったのか ver 2.0へ続く


最終更新日:2018年11月14日

【この記事を書いた女子会メンバー】

ゆかり
就活の到来から全力逃亡中。H〇NTER×HUNT〇Rのヒソカ好きな仮想通貨女子です。夢のハイパーニート生活のために全力で仮想通貨を勉強してます!
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