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2018.12.22 最終更新
さおりん

ビットコインゴールドの一年を振り返る|ハッキング被害からのBTGはどうなったの?

ビットコイン ゴールド

ビットコインゴールドはビットコインの問題を解決するためにビットコインから派生する形で誕生した仮想通貨です。今回はこのビットコインゴールドについての紹介とビットコインゴールドの2018年について紹介します。

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さおりんさおりん

こんにちは、今回は少し変わったものを紹介していこうと思います。

今回紹介するのは仮想通貨ビットコインゴールドです。

今はレートが下がってはいますがビットコインは世界で最も時価総額の大きな仮想通貨であり、これまで何度も分裂をしてきました。

ビットコインゴールドはそうして生まれた仮想通貨のひとつです。

ビットコインが分裂して生まれた仮想通貨の中では、ビットコインゴールドのほかにもビットコインキャッシュも有名です。

ビットコインキャッシュについてはゆいが細かく紹介してくれているので、ぜひこちらも見てみてください!

ビットコインゴールドの一年を振り返る!

ビットコイン ゴールド

今回この記事では、ビットコインの「フォークコイン」のひとつであるビットコインゴールドの2018年を振り返っていきます。

まずはビットコインゴールドの概要や誕生の経緯を振り返っていきます。

ビットコインゴールドとは

ビットコイン ゴールド

ビットコインゴールドは2017年11月12日(日本時間2017年11月13日)にビットコインから「ハードフォーク」と呼ばれる過程を経て分裂して誕生したアルトコインです。

概要を以下にまとめたのでご覧ください。

ビットコインゴールドの概要
開発者 LightningASIC
通貨単位 BTG
総発行枚数 2100万BTG
コンセンサスアルゴリズム PoW
ブロック生成速度 10分

ビットコインゴールドを開発したのは香港のマイニンググループであるLightningASICです。

ビットコインゴールドはビットコインで進行していたマイニングの「中央集権化」を解決するために開発された仮想通貨です。

そのため総発行枚数やブロックの生成速度という点ではビットコインゴールドとビットコインは変わりません。

よりマイニングをしやすくなったビットコインがビットコインゴールドという理解で大丈夫です。

2018年現在ではビットコインゴールドとビットコインの間には直接の関係はなく、ビットコインゴールドは単なるアルトコインに過ぎません。

日本の仮想通貨取引所はほぼすべてビットコインを取引できますが、ビットコインゴールドを取引できる取引所はひとつもありません。

ビットコインゴールドとビットコインの違いはどこにある

ビットコイン ゴールド

ビットコインゴールドはビットコインのマイニングを改善し、「中央集権化」を解消するために開発されました。

ビットコインゴールドとビットコインの違いはまず採用しているハッシュアルゴリズムに表れています。

仮想通貨では「ハッシュ関数」という式を用いてブロックを暗号化し、暗号化する一連の手順を「ハッシュアルゴリズム」と呼びます。

ビットコインでは「SHA256」というハッシュアルゴリズムを採用しています。

このアルゴリズムで生成される暗号は「ASIC」というハッシュアルゴリズムを解くのに特化した電子部品を搭載したパソコンを使えば一般の「GPU(グラフィックボード)」を搭載したパソコンよりも早くブロックの暗号を解くことができます。

そのため潤沢な資金を持つ企業がASICを製造し、自分たちでASICを安く仕入れ、競合する相手にはより高値でASICを売りつけるような不公平な仕組みができていました。

さおりんさおりん

ASICで有名なビットメインという企業は2017年度に約3200億円から約4000億円もの営業利益を挙げているそうです。アンフェアな競争で得た利益が含まれていると思うと、あまりいい気はしないかもしれません。

ビットコインは「非中央集権的な通貨」であることをセールスポイントにしていますが、マイニングがASICとASICを製造する企業に左右されることで一般のマイナーが参入するハードルが高くなってしまっていました。

これではむしろマイニングは「中央集権化」してしまっていると言っていいでしょう。

そこでビットコインゴールドではハッシュアルゴリズムとして「Equihash」というものを採用しました。

「Equihash」はASICに対応していないうえ、なんと一般のGPUで計算をするのが最も効率的なマイニングとなるという特徴を有しています。

そのためマイニングに参入するハードルがとても低くなり、非中央集権化が進むと考えられます。

またマイニングではマイニング速度が一定になるように定期的に「難易度(ディフィカルティ)」が調整されます。

マイニングが遅すぎると取引が滞る可能性が生まれ、承認が早過ぎてもブロックの生成が加速し過ぎて予期せぬ分岐が発生する可能性が生まれるので、ブロック承認の難易度を時々調整する必要があるのです。

さおりんさおりん

実はビットコインでは厳密に10分に1度ブロックが生成されるのではなく、なるべく10分に一度ブロックが生成されるように難易度が調整されているんです。

ビットコインではこの難易度調整のタイミングは2週間に1度となっていますが、ビットコインゴールドでは10分に1度、つまりブロックが生成されるごとに難易度調整が行われます。

ビットコインゴールドはマイナーに向いた仮想通貨ですが、このこまめな難易度調整のおかげで取引の承認やコインの新規発行も安定するため実用性に優れ、取引を主に行う利用者にもやさしい作りとなっています。

ビットコインゴールドを生んだビットコインのハードフォーク騒動とは

ビットコイン ゴールド

ところでビットコインゴールドを紹介する上ではビットコインゴールドを誕生させた「ハードフォーク」には触れざるを得ません。

ここではビットコインゴールドや他のチェーンコインを誕生させた「ハードフォーク」を紹介します。

まず仮想通貨のルールを変更するにはブロックを書きかえる必要があります。

ハードフォークとは仮想通貨のルールを変更する際に古いブロックに手を加えず、最も新しいブロックから仕様を変更していくような方法を言います。

その結果変更前後のブロックの間の互換性が失われ、変更前のルールでそのままチェーンをつなげ続ける元の通貨と、変更後の新しい通貨に分かれてしまうのです。

一方過去すべてのブロックを書きかえることで新しいブロックと古いブロックの間に互換性を持たせながら仮想通貨のルールを変更する「ソフトフォーク」という方法もあり、この方法では仮想通貨は分裂しません。

ビットコインでは2017年から2018年にかけてハードフォークによる分裂が相次ぎました。

2017年8月にはビットコインキャッシュが、2017年11月にはビットコインゴールドが、さらにはビットコインダイヤモンド、スーパービットコイン、ライトニングビットコインなど数多くの通貨がハードフォークに伴う分裂によって誕生します。

ビットコインは最初の仮想通貨として最も大きな市場規模を誇る反面、市場規模が大きくなることで様々な弊害が発生していました。

ハードフォークはそんなビットコインの弊害を解消するために行われます。

ビットコインゴールドはビットコインのマイニングの中央集権化を、ビットコインキャッシュはビットコインのスケーラビリティ(可用性)問題、つまり送金が滞ってしまう事態をそれぞれ解消するためにハードフォークをしました。

ほかにもビットコインからハードフォークを経て誕生したフォークコインにはスマートコントラクトやアトミックスワップなどビットコインにはない機能が実装されているものが多いです。

ビットコインの抜本的な改善にはハードフォークが必要なのかもしれません。

このビットコインから始まったハードフォークの流れはビットコインのほかにもビットコインから生まれたビットコインキャッシュやイーサリアムにも及んでいます。

イーサリアムのハードフォーク「コンスタンティノープル」はビットコインのハードフォークとはひと味違うものになりそうです。

細かくはこちらで紹介します。

ビットコインゴールドも直面したハードフォークの問題とは?

ビットコイン ゴールド

ですがハードフォークもいいことばかりではありません。

第一にハッシュパワーの問題が挙げられます。

仮にチェーンがハードフォークによって分岐したとしても、ビットコインのハッシュパワーが強い、つまりより盛んにマイニングが行われている状態が続けば、弱い方がなくなってしまう可能性があると言われています。

第二にセキュリティの問題です。

ビットコインゴールドはビットコインから派生して生まれた仮想通貨です。

そのため公開時にビットコインを持っている人にはそのビットコインと同額のビットコインゴールドが付与されるようになっていました。

ゆいゆい

それは太っ腹な話ね!

さおりんさおりん

同じブロックを参照しているのだから当然の話ね。それでも莫大な額のビットコインゴールドが最初から流通することになるわ。これは他のアルトコインにはない強みと言えるでしょうね。

ゆいゆい

でも私たち、ビットコインゴールドは受け取っていないわよね……?

さおりんさおりん

ま、問題はそこなのよね。

しかし実はビットフライヤーやザイフ、コインチェックなど日本の仮想通貨取引所はビットコインゴールドの付与に慎重な姿勢を示していました。

なぜならばチェーンが2つに分かれることで、1つの送金情報を2つの分岐したブロックへ送る「リプレイアタック」という不正行為やそれ以外の脆弱性が確認される可能性があったためです。

結局ビットコインゴールドにはリプレイアタック対策は施されていましたが、国内の仮想通貨取引所の問題なども相まって、未だに付与は行われていない状態です。

今後、他のフォークコインでも常にセキュリティの問題はついて回ることでしょう。

そして最後にビットコイン、ひいては仮想通貨全体の信用に関わる問題です。

ビットコインの発行枚数は上限2100万BTCと決まっており、それ以上は発行されないということになっています。

しかしビットコインゴールドはビットコインから派生するときに、同じく上限を2100万BTGと定めて通貨を発行しました。

ビットコインとビットコインゴールドは別の通貨ですが、元は同じチェーンから派生した同一の通貨で、実際に共通点も多いです。

ハードフォークという「抜け道」を使えば上限を超えて通貨の発行ができるようになってしまう可能性があります。

またハードフォークは理論上仮想通貨のあらゆるルールを書きかえることが可能です。

例えばビットコインの「発行枚数は上限2100万BTC」というルールを書きかえることもできます。

ブロックチェーン技術を使って取引記録を改ざんできないようにしているのに、肝心のルールはハードフォークでいくらでも書きかえられる、という状態では仮想通貨そのものの信用問題に関わってくるかもしれません。

このような理由からハードフォークには未だに根強い反対論が主張されています。

ハッキング被害後のビットコインゴールドはどうなった?

ビットコイン ゴールド

ではここからはビットコインのマイニングの中央集権化を解消するために開発されたフォークコインであるビットコインゴールドの2018年を振り返っていきます。

ビットコインゴールドの2018年はなんといっても5月16日に発生したハッキング被害に尽きるでしょう。

ビットコインゴールドはそれ以前からもハードフォーク直後のDDos攻撃(サーバに負荷をかけてパフォーマンスを低下させるサイバー攻撃)や詐欺被害など、幾度となく外部からの被害に遭ってきました。

しかしそれらが落ち着いた矢先のハッキング被害は大きなものでした。

2018年5月16日、ビットコインゴールドはハッキング被害に遭う

ビットコイン ゴールド

2018年5月16日にビットコインゴールドが遭ったハッキングは、悪意のあるマイナーがマイニングプールの過半数を占めることで取引などを好きに行えるようにしてしまう「51%攻撃」というものでした。

「51%攻撃」は労力と効果が見合わない攻撃であると言われています。

ですがまだビットコインが今ほど大規模でなかった2013年にも発生しかけたことがあるなど、マイニングが小規模な仮想通貨では全体の採掘速度が遅いため比較的発生のリスクが高くなります。

加えてビットコインゴールドは51%攻撃への対策が不十分だったために隙を突かれてハッキングされてしまい、なんと約20億円相当のコインが消失してしまいました。

ビットコインゴールドの開発チームは急遽セキュリティを強化し、51%攻撃が再び行われないようにしています。

2018年上半期は、未だに覚えている方も多いのではないかと思われる1月のコインチェック事件に始まり、いくつもの仮想通貨や取引所などがハッキング被害に遭いました。

4月、5月に絞ってもビットコインゴールドのほかにヴァージ(XVG)、モナコイン(MONA)がハッキングされています。

しかもヴァージは1ヶ月で2度もハッキングされる始末です。

さおりんさおりん

2018年上半期は改めて自分の資産は自分で守るべきだと痛感する時期でしたね。資産管理はまずウォレットからです。ウォレットについてまとめた記事を紹介しますので、2019年を迎える前に今一度自分の管理体制も見直してみてもいいかもしれませんね。

ビットコインゴールドもハッキング以前から価格は大きな下降傾向にありましたが、やはりハッキングからなかなか上向くことはありませんでした。

2018年9月1日、ビットコインゴールドはアメリカの仮想通貨取引所ビットトレックスへの上場を廃止される

ビットコイン ゴールド

ハッキング被害の影響は金銭的なものには留まりませんでした。

2018年9月1日、ビットコインゴールドはアメリカの大手仮想通貨取引所ビットトレックスが9月14日までにビットコインゴールドの上場を廃止すると公式サイトで発表しました。

ビットトレックスは2018年5月16日にビットコインゴールドのハッキング被害に遭って12372BTGを失っています。

この被害を補てんするためにビットトレックスは被害のうちいくらかを自身の残りのビットコインゴールドから捻出し、ビットコインゴールドの開発チームへ残りのおよそ6000BTGの支払いを求めていました。

しかし6000BTGと言う額はビットコインゴールド側には少ない額ではなく、また民間企業のセキュリティの問題に責任を負う必要はない、という考えからビットコインゴールド側はビットトレックスの訴えを退けました。

そのためビットトレックスはビットコインゴールドの上場廃止を決定したのです。

ビットトレックスは世界的に見ても大手に入る仮想通貨取引所ですが、ビットコインゴールドの開発チームは「ビットトレックスでの取引量は全体のおよそ3%に過ぎず、大きな影響はない」という見解を示しました。

ビットコインゴールドはビットフライヤーへの上場予定がなくなった?

ビットコイン ゴールド

現在日本国内でビットコインゴールドを購入できる取引所はありませんが、実はビットフライヤーへの上場が予定されていたことがありました。

ビットコインゴールドの公式サイトではビットコインゴールドを上場させている取引所と上場予定の取引所を一覧で見ることができるのですが、ある時期まではビットフライヤーが上場予定として掲載されていたのです。

ですが現在ではリストから削除されているため、上場予定が立ち消えになったと思われます。

いつ立ち消えとなったのかは不明ですが2018年5月16日にビットコインゴールドがハッキング被害に遭っており、6月22日にビットフライヤーはマネーロンダリング対策など10の項目からなる業務改善命令を金融庁から受けています。

ビットフライヤーはこの業務改善命令を重く受け止め新規顧客の受け入れを停止したほどなので、業務改善の過程でビットコインゴールドの上場を見送った、という可能性はあるかもしれません。

ビットコインゴールドの2019年はどうなる?

ビットコイン ゴールド

この記事ではビットコインの「フォークコイン」であるビットコインゴールドの2018年について以下の点を紹介しました。

  • ビットコインゴールドとは何か
  • ビットコインゴールドを誕生させたハードフォークとはどういったものなのか
  • ビットコインゴールドはハッキング被害に遭った後どうなった

仮想通貨市場は折しもの不調で、ビットコインを始め全体的に値下がりが続いでいます。

そしてビットコインゴールドも例外ではありません。

ですがそんなときだからこそ上がり目のあるアルトコインを探してみるのも面白いかもしれません。

ビットコインの短所を改善するために生まれたビットコインゴールドも今後ビットコインがまた盛り返せば、再びいい意味で注目を浴びることもあるでしょう。

さおりんさおりん

市場全体が値下がりしている中で次第に相場全体を牽引し始めた、「上がり目」のある仮想通貨リップルについて最後に記事を紹介しておくので、ぜひ目を通してみてください。

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。

最終更新日:2018年12月22日

【この記事を書いた女子会メンバー】

さおりん
いつも暴走するゆいに手を焼かされてるゆいの相方のさおりんです。大変だけどおかげで仮想通貨を早く始められたし良い友達です(๑•᎑•๑)今はけっこう真面目に仮想通貨に取り組んでます。
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