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仮想通貨の今後を考える 2019年の価格を予想してみた!

2018年ものところあと少しとなりました。仮想通貨の価格はどうでしょうか?
ビットコイン(BTC)を例にとって見ましょう。12月17日から価格が上昇し、改善したかのように見られましたが、クリスマス25日に日付が変わる辺りから再び下落し、25日正午前後には41万円台前半まで下落してしまいました。
仮想通貨市場はこのまま停滞していくのでしょうか?2018年の一年を振り返りながら多角的に予想します。
目次
仮想通貨の今後を仮想通貨界の専門家達の発言から考える
2018年は仮想通貨の専門家たちがこれまでさまざまな予想を出しました。彼らの発言をまとめながら考えていきます。
仮想通貨の今後①Changpeng Zhao(CZ)氏
大手仮想通貨取引所バイナンス(BINANCE)のCEOのCZ氏は、長期的に見て仮想通貨は1000倍に上昇する可能性があると述べていました。
予想時期:2018年9月 予想価格:(長期的に見て)2京1656兆円
CZ氏はクリスマスの25日、米有力紙ブルーグバークの取材に対し、2018年の仮想通貨事情と2019年の抱負を以下のように語っています。
- 2018年は多くの仮想通貨関連のプロジェクトが立ち上がったが、失敗し消えていったものもあった
- ブロックチェーン技術はすばらしく、今後もその発展に大いに期待している
- 仮想通貨・ブロックチェーン技術に対して明確な規制が必要である
仮想通貨の今後②Henri Arslanina氏
世界有数の会計企業PwCの香港と中国における「フィンテックと暗号資産」部門のトップを務めるArslanina氏もまたブルーグバーグの取材で仮想通貨の2019年を次のように予想しています。
- 2019年はこれまで以上に多くの大手金融機関が仮想通貨業界に進出する
- 2019年は世界のあちこちの国で規制環境の整備・改善がなされ、多くの機関投資家の参入が見込まれる
仮想通貨の今後③John McAfee氏
仮想通貨業界で有名なMcAfee氏は仮想通貨の価格予想をさらに足を伸ばして2020年半ばまで見ています。
価格は2020年半ばまでに50万ドルに達し、掛け金を最低でも100万ドル上回り、そして300万ドルになると予想していました。
予想時期:2018年4月 予想価格:2020年半ばまでに50万ドル(約5660万)
仮想通貨の今後④John Pfeffer氏
ロンドンに住む投資家のJohn Pfeffer氏はビットコイン(BTC)が金融機関にとって“金”のような価値のあるものになり、“金”の投資市場からシェアすることができるとみています。
ビットコイン(BTC)は2019年1月までに7500ドル(約850万円)なるとの予想でした。
予想時期:2018年1月 予想価格:一年内に75000ドル(約850万円)
仮想通貨の今後⑤Tim Draper氏
テスラやスカイプ、ビットコイン(BTC)の投資家であるDraper氏はオリンピック後まで予想し、2022年から2023年の間にビットコイン(BTC)価格が250000ドル(約2800万円)になると示していました。
予想期間:2018年11月 予想価格:2022年~2023年に250000ドル(2800万円)

すっごい金額だにゃ~!!
仮想通貨の今後⑥Tom Lee氏
出典:ブルームバーグ
FundstratのTom Lee氏は、5月にビットコイン(BTC)の価格を25000ドル(約283万円)に達すると発言していました。ですがその後、220万円にまで修正しています。そしてまた、11月に入ると、15000ドル(約170万円)にまで下方修正しています。これはビットコインマイニングコストを考えてとのことによるそうです。
予想時期:2018年5月 予想価格:約283万円から220万円
予想時期:2018年11月 予想価格:約170万円
Lee氏は、11月の中旬に起こった仮想通貨の暴落の原因として、以下の3点を取り上げています。
- ビットコインキャッシュのハードフォーク
- 米国証券委員会(SEC)がICOプロジェクトに投資家への資金返上を追求した規制強化
- 仮想通貨だけに限らない世界市場の低迷
このように多くの専門家たちが仮想通貨の価格が100万円から2京1656兆円規模まで予想していました。2018年始めの急激な価格上昇からの予想ですから、仮想通貨への大きな期待を思わずにはいられなかったのはわかりますね~。

仮想通貨の変動率はつねに激しいにゃ!過去のビットコイン(BTC)の価格変異を知りたい人は↓を見てにゃ!
仮想通貨の今後を株式市場との関係性からみる
仮想通貨と株式市場は、一部の専門家から相関関係があると言われている一方で、相関関係がないと主張する専門家たちもいます。今回は相関関係がないと主張する2人の専門家の発言をまとめてみたいと思います。
仮想通貨投資ファンドのCEO Anthony Pompliano氏
Morgan Creek Digital社のCEOであるAnthony Pompliano氏はアメリカの経済番組に出演した際、「株式市場とビットコイン(BTC)の相関関係はない」と語りました。
また、テック系の株の中でも代表的な5銘柄であるFacebook、Amazon、Apple、Netflix、Googleとの相関関係も否定しています。
仮想通貨市場の専門家としてしられているeToroのシニア市場アナリストであるMati Greenspan氏も自身のツイッターで同様に、株式市場と仮想通貨市場の相関関係はないと同意しています。
Mati Greenspan氏のツイッター
Great segment Pomp!!
You're correct about it being uncorrelated, especially on a day to day basis. However, I believe that the macroeconomic backdrop does tie them together.
For example, look at a graph of BTC Vs the Dow over the last two years and the trend becomes clear. pic.twitter.com/qNlFh9nPmO
— Mati Greenspan (@MatiGreenspan) December 26, 2018
Greenspan氏はPompliano氏の発言に同意し、「2年間の日足チャートを比べて見ると、相関関係がないのが顕著にわかる」と述べています。
Pompliano氏は仮想通貨の価格について次のように述べています。
Pompliano氏は短期的にはビットコイン(BTC)の価格は下落が続くとしていますが、長期的に見ると、ビットコイン(BTC)需要性の高さを見込んでいます。

株式市場と仮想通貨市場に相関性の有無を最終的に決めるのは自分自身だにゃ。短期的に見るのもよし、長期的に見るのもよし、株価と仮想通貨の価格の推移を自分なりに比べながら判断してみるにゃ!
仮想通貨の今後をファンダメンタルズ分析から見る
株式投資をする際、どの株に投資するのかということを判断する指標があります。「テクニカル分析」と「ファンダメンタルズ分析」です。仮想通貨市場にも存在します。ですが分析要素が少し違うようです。ちょっと見て見ましょう。
仮想通貨のファンダメンタルズ分析とは?
仮想通貨の世界でも「テクニカル分析」は、チャートで価格の変動パターンを見ながら未来の価格が割安になるか割高になるかを予測する方法です。一方、「ファンダメンタルズ分析」は次の点が主な要素となります。
- 企業との連携
- 新技術の発表
- 取引所の上場
- ミートアップ
- ハードフォーク
- ロックアップ
- バーン
- リブランディング
- 半減期
- ハッキングトラブル
- 国内法整備
- 各国政府の規制・報道
です。その中でも最も重要なのが、著名人や研究者などの発言です。
どういった人物が、どこでどのように発言したか……は株式市場と比べてまだ歴史が浅い仮想通貨市場にとって重要な分析要素となります。
今回は経済学者で仮想通貨のトレーダーでもあるAlex Krüger氏が、ファンダメンタルズ要因と元に分析を行いました。
Alex Krüger氏の分析1 仮想通貨市場が活性化する要因
- フィデリティが2019年1月に仮想通貨カストディ(投資家に代わって有価証券の管理や保管を行うこと)へ参入
- 1月24日にBakktが裏付けられた先物取引の開始を予定
- 大幅下落後の一時的な小幅回復を見せている仮想通市場の現在の状況(12月23日現在)
- ビットメックスがドル口座を閉鎖するという噂
- 年末のタックスセーリング噂後の状況の立て直し
- コインベースが複数の仮想通貨を上場している状況
などを取り上げています。
Alex Krüger氏の分析2 仮想通貨市場が低迷する要因
- 2019年2月27日ビットコインETFが認められなかった場合
- SATF(適格投資家向けトークン販売)で予想される投げ売りがあった場合
- 米国証券委員会(SEC)がICOプロジェクトに対し、資金返却の要請を始めた場合
- 自然な売り手への供給、つまり現在のビットコインマイナーの損益のない状態(運用維持費)は3250ドル辺りかかっているという状況
- 年末のタックスセーリングは相殺になる可能性があるという状況
Krüger氏は、特に米国証券委員会(SEC)によるビットコインETF認可の有無が価格の変動に大きな影響を与えるとし、かりにビットコインETFが拒否された場合、価格の底値の可能性が高いと分析しています。
そして、仮想通貨の相場が強気傾向になる次のタイミングとしては、マイニング半減期の後になると予想もしています。

マイニング半減期とはマイニングによって受け取れる報酬量(新コイン)が半分に減ってしまう時期のことだにゃ。それにより買い手が恩恵を受けやすくなる状況になり、ビットコイン(BTC)の価格が上がるというわけだにゃ~。
2020年のマイニング半減期の予定日時は5月26日だそうです
ちょっと複雑ですね~。
つまり、整理すると……
ビットコインETF(2019年2月27日)が拒否される → 仮想通貨の価格が底値をつく→ マイニング半減期(2020年5月26日)に入る → コインが買いやすくなる→ 仮想通貨の相場が賑わう
という流れだそうです。

フィデリティに関する記事を見たい人は↓を見てにゃ!
仮想通貨の今後を米国証券取引委員会(SEC)の長官の発言から見る
出典:Signal 2 Forex
米国証券取引委員会(SEC)の長官であるジェイ・クレイトン氏は、11月27日に開催された今年2回目の仮想通貨カンファレンスのコンセンサス・インベストに出席しました。そこでクレイトン氏は、ビットコインETFや仮想通貨の有価証券問題について言及しています。
米国証券取引委員会(SEC)の長官ジェイ・クレイトン氏が考える仮想通貨業界に不足しているもの
クレイトン氏は仮想通貨の現状を踏まえ、以下の3点が欠けていると指摘しました。
・市場操作のリスク
・ビットコインETFの現物である資産の徹底したカストディ(保管・管理)
・仮想通貨の価格の不安定さ
特に市場操作のリスクを最も重要な問題であると強調し、この課題が克服されてないとビットコインETF認可が下りない可能性も述べています。
また、ビットコインETF申請に必要なものを取り上げました。
・取引市場からの信頼できる価格情報の確保
・担保となる仮想通貨のカストディ(保管・管理)
・他の資産と同様、ビットコインETFが安全に管理・確保されるという確信
仮想通貨の問題点は、市場操作や価格操作などの不正行為があることであり、ビットコインETFが認可されるには、こういった不正行為を防ぐ工夫をしているのだという行動と、それに対する信頼、そしてルールにのっとって価格を決めるプロセスが大切であると強調してるようです。

う~ん、ビットコインETF認可はなかなか先が長いにゃ~。
クレイトン氏が考える仮想通貨とは? 有価証券とは?
また、クライトン氏はビットコインが有価証券ではないと強調しています。
ダニエル・ロバート氏のツイッター
SEC chair Jay Clayton at #ConsensusInvest gets applause from the room after he says: "An asset like #bitcoin, we’ve determined that doesn’t have the attributes of security… it’s designed to be akin to the dollar, the yen, the euro. And it operates that way."
— Daniel Roberts (@readDanwrite) November 27, 2018
『クライトン長官が次のように断言すると、部屋に歓声が沸き起こった』by ロバート氏
「私たちは、ビットコイン(BTC)のような資産に安全性があるとは見ていない……ビットコインはドルや円、そしてユーロといった通貨と同様なものである。そしてそれらを操作している技術だよ」by クライトン氏
クライトン氏はビットコイン(BTC)といった仮想通貨やブロックチェーン技術は株と同レベルの安全な資産とは見ていないが、支払いシステムとしては優れていることを認めているようです。
仮想通貨の今後を米証券取引委員会(SEC)の委員Hester Pierceさんの発言から見る
米証券取引委員会(SEC)には仮想通貨に対し温厚な姿勢を向けている人もいます。米証券取引委員会(SEC)委員のHester Pierceさんです。
Pierceさんはツイッター上で「仮想のママ」として知られていて、仮想通貨投資家から熱い支持を得ている方です。
仮想通貨のまだ不安定なシステムを述べながらも仮想通貨の未来に大きな期待を抱いています。
12月5日にワシントンD.Cで行われたデジタル・アセット・インベストメント・フォーラムで次のように発言しました。
「米証券取引委員会(SEC)がビットコインETFを承認するにはまだ時間がかかります。ですが、仮想通貨は発展します。政府は新しいアイデアがうまれるのを受け入れ、透明性のあるルールを作る必要があるでしょう。そして人々も定められたルールには従わなければなりません」
仮想通貨の今後をこれまでのビットコイン(BTC)の価格変移から考える
最後に過去のビットコイン(BTC)の価格の変動から今後を見てみましょう。
2013年12月の価格暴落から
2013年12月、ビットコイン(BTC)は大幅に下落しました。40%の急降下です。中国政府がビットコイン(BTC)の取り扱いを禁止したためです。この結果、仮想通貨市場は大波乱が起き、ビットコイン(BTC)は価格が暴落しました。
3週間後には高騰しています
2013年12月中旬…約600ドル → 2014年1月始め…約1000ドル
2015年1月の価格暴落から
2015年1月、マウントゴックスが取引所を閉鎖し、当時、世界最大取引所だったBitStampでハッキング被害が起こり、市場は混乱しました。それに伴い価格も下落しています。
その後も低迷は続き10ヶ月後の11月中旬、ビットコイン(BTC)価格はようやく上昇を見せます。
2015年1月中旬…約200ドル → 2016年11月初め…約380ドル
2017年9月の価格暴落から
2017年9月、中国がICOを違法を判断して、全て禁止にしました。また国内の仮想通貨の取引を制限したことで価格が下落しました。ですが、それから3ヶ月後、驚異的な高騰を見せます。「億り人」の誕生です!
2017年9月中旬…約3000ドル → 2017年12月中旬…約190万ドル
2018年12月今の価格下落から
冒頭でもお伝えしたように、クリスマスイブまではビットコイン(BTC)の価格は上昇していて専門家たちの見解も強気の傾向がありました。ですが翌日の25日は一変。価格は勾配し、26日からは小幅な動きになっています。
仮想通貨の2018年終わりと2019年始めをターニングポイントの50万円から見る
ビットコイン(BTC)の価格で重要なターニングポイントは50万円と言われています。12月28日現在はまだその50万円を突破できていません。
これから30万円に降下するか、いや、10万円~20万円のレンジ相場※になるか…目が離せない年末年始になりそうです。
また、ターニングポイントの50万円を突破すれば、市場も再び盛り上がりを見せる可能性も高くなります。
※ レンジ相場とは…チャートが一定の価格帯を行き来する相場のこと
仮想通貨の今後 価格はどうなっていくか?
仮想通貨の2018年は怒涛の一年でした。2017年の11月の終わりから12月の中旬にかけて劇的な暴騰を見せ、「億り人」と言われる多くのミリオネアが誕生しました。
ですが、2018年下半期に入ると仮想通貨の価格が大幅に下落を見せ、一時期8000億ドル(約88兆円)ほどあった仮想通貨全体の時価総額も、12月中旬には1000億ドル(約11兆円)ほどになっています。たった一年で7000ドル(約77兆円)が流出したことになります。
このように価格の面だけ見れば、仮想通貨市場は「頭でっかち尻窄み」といった急降下を見せていますが、ルール面を見てみれば、規制を明確化している地域や国が増え、着実に仮想通貨のルール基盤が固まってきていると思われます。
また、仮想通貨市場に大きな動きがあるポイントとしては、2019年2月のビットコインETFの申請とされています。
ETFが認められれば、ビットコイン(BTC)は金融商品から証券としても扱われることになり、それにより多くの機関投資家が仮想通貨市場に参入することになります。
そこの辺りを念頭に置いて、仮想通貨の今後を留意するのもいいかもしれませんね……。

2019年もたのしい仮想通貨女子会をよろしくにゃ!
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